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三国志45 単福の正体の巻 

曹操の元に戻った曹仁と副将の李典は劉備に負けただけではなく樊城を奪われたことを曹操に侘びます。
てっきり打ち首を覚悟していた二人でしたが、曹操は「勝敗は世の常だ」と言ってあっさり許すのでした。
曹操は部下が戦に負けることには比較的寛大であったといいます。

しかし曹操は自軍2万5千が劉備軍たった二千に負けたことが腑に落ちません。
単福という軍師を迎えたという話も聞きましたが、そんな名前も聞いたことがありません。
すると程が単福とはきっと徐庶(字は元直)のことであろうといいます。
徐庶は若い頃に人を殺してしまったことがあり、それで偽名を名乗っているのでした。
しかも彼の才能は程によればその何倍以上もあるというのです。

曹操はそのような才能のある人物が劉備の元にいると、この後にも影響してくると考えました。
すると程が徐庶の年老いた母親が曹操の領土内におり、彼は大変な親孝行らしいから母親を許都に連れてきて呼び寄せさせれば徐庶もきっとやってくるだろうと言います。
曹操は早速徐庶の母親を許都に連れてくるように命じます。

曹操が徐庶の母親に才に長けた徐庶を軍師として招きたいのがだ一筆息子に書いてくれないかと頼むと、彼女は息子が劉備に召抱えられて誇りに思っているのにあなたのような逆賊の暗君に仕えろなどとは口が裂けても言わない・・・と断固拒否します。
曹操は逆賊と言われたことにひどく怒りますが、ここで年老いた老母を殺したとあっては世間体が悪く、ひとまず彼の母親を屋敷に住まわせることにするのです。

それからというもの、程は毎日ように徐庶の母親に贈り物をしました。
それに感謝した母親は程に礼状をしたたためました。
しかし、それは程が仕掛けた罠でした。
徐庶の母親の筆跡を手に入れた程はそれを真似して徐庶に当てて手紙を送ったのです。

さて、次回その手紙を受け取った徐庶・劉備は・・・?

自分だったらどうしますか?
■母親の手紙などシカトしてそのまま劉備のところにいる。
■母の為に不本意ながらも曹操のところへいく。

親孝行してください・・・と言いたいところですが、親孝行なはずの徐庶は最悪の結果を迎えてしまうのでした。

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[ 2005/12/10 00:23 ] 三国志41~50 | TB(0) | CM(3)

三国志44 軍師 単福の巻 

劉備がある日領土を散歩していると一人の男が歌を歌っています。

山谷に賢ありて明主に投ぜんと欲す
明主は賢を求むれど却って吾を知らず

(山に賢人がいて良い主に仕えたいと思っていたが、主は賢人を求めているのに私のことを知らない・・・というような内容ではないかと。)

これを聞いたとき、劉備はこの男が伏竜か鳳雛ではないかと思います。
それでこの男に声をかけるのです。
しかし彼は自分は伏竜でも鳳雛でもなく単福(ぜんふく)という名前で、新野城主の劉備が賢士を探していると聞いたがなんのつてもないので歌って気をひいていたのだと言います。
そして劉備の乗っている馬を見て、この馬は額に白い斑点のある的盧という凶馬である、これに乗っていると悪いことが身にふりかかるといいます。
劉備がこの馬は以前自分を窮地から救ってくれたのだと言うと、それならまだ祟りは残っているから誰か他の人に譲り、その人が祟りを受けてから引き取って乗ればいいのだと言うのです。
それを聞いた劉備はそんな人を陥れるようなことはできないと怒ります。
すると単福は笑い出し、劉備が徳のある人物だと聞いていたのだがそれが本当かどうか試したのだ、これからは劉備のために自分の知恵の限りを尽くして仕えたいと言い出すのでした。

単福を劉備陣に迎えると単福は早速軍の訓練を始めました。
その見事な采配に劉備はを目を見張り、彼を二千の劉備軍の軍師にするのです。

その頃曹操は荊州の国境に近い樊城に曹仁ら三万の軍勢を置いていました。
しかし、劉備が軍事訓練を始めたことを知って危機を抱き、五千の兵で新野を攻めてきます。
しかしこれはあっけなく単福の挟み撃ち作戦にあい、負けてしまうのです。

怒った曹仁は二万五千の兵を引き連れて新野を攻め、八門金鎖と呼ばれる陣をひきます。
これは休・生・傷・杜・景・死・驚・開の八門から成っており、生・景・開門から攻めれば利あれど、傷・驚・休門より攻めれば傷つき、杜・死門から攻めれば生きて帰れぬ・・・といわれる難しい陣でした。
それを見た劉備はとまどいますが、兵法に精通していた単福はこの陣は東南の生門から突入して西の景門へ駆け抜ければ崩れる・・・と趙雲に5百騎を率いて駆け抜けるように指示します。
趙雲がその通りにするとものの見事に陣は崩れ、そこを劉備が総攻撃をかけ、大勝利を収めるのでした。

一旦は逃げた曹仁でしたが巻き返しをはかるため夜討ちを考えていました。
しかしこれも単福に見抜かれていたのです。
夜討ちのつもりで攻めたはずが、逆に待ち構えられていて命からがら樊城に戻ろうとするとそこには関羽が先回りして樊城を乗っ取っていたのでした。

こうして劉備は単福のおかげで曹操から樊城を奪うことができました。
(もしかして曹操に勝つの初めて?)
劉備は兵法を知る軍師の力というものを身をもって知ったのでした。

相変わらずの弱小劉備軍ですが、今回は曹操に勝っただけでなく城まで奪うことができました。
さて、今回誉めてあげるとしたらどっち?
■もちろん単福
■たった五百騎で二万五千の曹仁軍の中に飛び込んでいった趙雲

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[ 2005/12/08 16:17 ] 三国志41~50 | TB(0) | CM(2)

三国志43 伏竜と鳳雛の巻 

蔡が追いかけてきたので劉備は川に飛び込みました。
しかし、川の流れが激しく馬がなかなか進めません。
もはやここまでか・・・と思った時信じられないことが起きました。
馬が反対側の崖の上までジャンプしたのです。
蔡達は追いかけることができず、諦めざるをえませんでした。
劉備はこの馬のおかげで命拾いをしたのです。

川に入って着物はびっしょりの上、蔡に命を狙われ、これからのことを考えて劉備が途方にくれていると牛に乗った子どもがやってきました。
するとその子が「あなたはもしや劉玄徳将軍ですか?」と聞いてきます。
ふいに名前をあてられた劉備は驚いてどうして自分を知っているのかと子どもに尋ねます。
するとその子は師匠である水鏡先生がそう言っていたのだといいます。
不思議に思った劉備はその師匠のところへ連れていってくれるように頼むのです。

やがて一件の家の前に着きました。
すると中から老人が出てきて劉備の姿を一目見て、今日は災難もあったようだからとりあえず中に入るようにとすすめます。
これが水鏡先生こと司馬徽(字は徳操)です。
水鏡先生が劉備が来ることも窮地を逃れてきたことも当てたので(着物が濡れてりゃそれくらいのことは分かるカモ)劉備はすがるような気持ちで自分が旗揚げして以来、なかなか領地を持つこともできず、今も劉表の客となって何をすることもできないでいる・・・と訴えます。
すると水鏡先生はそれは劉備の周りには優れた人物がいないからだと言うのです。
これには劉備は反論します。
彼の周りには関羽・張飛・趙雲をはじめとする強すぎる人たちが集まっているのです。
しかし水鏡先生は彼らは武人として優れているが、その彼らを用いる人物がいない、伏竜か鳳雛のどちらかを得られれば天下をも握ることができるであろうと言うのです。

伏竜とは今は身を沈めているがいずれは天に昇る竜のことであり、鳳雛とは鳳凰の資質を備えた雛のことでどちらも今は無名だがいずれ世にでる人物であるという意味の例えでありました。

劉備は伏竜と鳳雛とは誰のことなのかと水鏡先生に聞きます。
するとそこへ馬の蹄の音が聞こえ、軍勢がやってきた気配がします。
劉備は咄嗟に蔡の追手がやってきたのかと思い身構えますが、やってきたのは劉備を心配して探していた趙雲だったのです。
ここにいては追手がいつやってくるかもしれないということで結局伏竜・鳳雛のことは聞けずにそのまま新野に帰ったのでした。

劉備はようやく自分に足りないものに気付きました。
この時から劉備は伏竜・鳳雛を探し求めるのですが・・・続きは次回。

どれがいい?
■今は無名だがいずれ世に出る伏竜となりたい。
■今は無名だがいずれ世に出る鳳雛となりたい。
■今は泣いてばかりだがいずれ皇帝になる劉備になりたい。

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[ 2005/12/07 22:08 ] 三国志41~50 | TB(1) | CM(4)

三国志42 髀肉の嘆の巻 

荊州に逃げ込んだ劉備は劉表の計らいで荊州の片田舎の新野というところに駐屯していました。
その頃、第一夫人の甘夫人が劉備の子を産みます。
甘夫人が北斗を飲み込んだ夢を見た時に身ごもったということでその子は阿斗(のちの劉禅)と名付けられました。

この頃、劉備がトイレに立った際に髀(太もも)に肉がついているのに気が付き、涙したといいます。
馬に乗っているとそんなところに肉はつかないのですが、長いこと馬に乗らない生活をしているとそういうところに肉がついてしまうのですね。
それで劉備が『自分は功業をたてねばならぬ身なのに何もできぬまま月日は流れ老いが忍び寄ろうとしている・・・』と嘆いたといいます。
これを『髀肉(ひにく)の嘆』といいます。
現在では功名を立てたり力を発揮する機会にめぐまれない無念さをいうのだそうです。

しかし劉備は三国演義では主人公ですから、そんな心配しなくてもちゃーんと次の波乱が待っています。

その頃荊州では跡継ぎ問題でもめていました。
劉表の先妻の子である劉キ、それから現在の妻の蔡夫人の子である劉。
劉表が劉備にそのことで相談すると劉備が長男である劉キを薦めた為、これを知った蔡夫人と弟の蔡に恨まれることになってしまうのです。

ある日、劉備は荊州での宴に招かれました。
しかも劉表の具合が悪いので劉備に主人役をつとめて欲しいとのことです。
この誘いに劉備陣の人々は蔡の策略の気配を感じました。
日頃から劉備に恨みを抱いている蔡が劉備を呼び出して暗殺するつもりなのではないかと疑います。
かといってこれといったちゃんとした理由もないのに断ることもできません。
それで趙雲が劉備の護衛としてついていくことにしたのです。

宴会の途中、伊籍という劉表の部下が劉備に近づいてきて蔡が劉備の命を狙っている、西門以外は見張りがいるから西門から逃げるようにと教えてくれます。
劉備はそれを聞くとトイレに行くふりをして、そのまま馬に乗り逃げました。
すると劉備の前に流れの激しい大きな川がありました。
その川の向こう側が高い崖になっている為、西門には見張りがいなかったのです。
すぐに蔡が気付いて軍を率いて追いかけてきています。
前方に崖、後方に蔡のまたもや劉備のピンチです。

さて、ここで問題です。
劉備は今までに何回泣いたでしょう。
■5回以下
■6回以上
ごめんなさい、正解は分かりません。
すぐに思い出せるだけで3回は泣いています。
これからも彼はよく泣きます。

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[ 2005/12/06 12:38 ] 三国志41~50 | TB(0) | CM(3)

三国志41 陳琳の檄文の巻 

袁紹は優柔不断な男でした。
許攸の進言を罠だと疑い決断することができなかったのです。
しかし曹操はちがいました。
すぐさま兵を集めると夜明けの烏巣に攻め込んだのです。
烏巣はまたたく間に曹操の手に落ちました。
それを聞いた袁紹は烏巣に援軍を送り、曹操がいなくなって空になったはずの官渡の曹操軍にも攻撃をしかけます。

曹操は自分の軍に烏巣軍の鎧を着せて袁紹軍に見せかけ、知らせを受けて応援に来た袁紹軍に烏巣はもう奪回した、と油断させて引き返させたところを後ろから襲います。
それに勝つとすぐ官渡に戻り、そこを攻めていた袁紹軍を挟み撃ちにし、袁紹軍は総崩れ、袁紹はわずかな手勢を引き連れて命からがら黄河を渡って逃げ延びたのでした。
こうして曹操はその決断力とその行軍の速さによって10倍の数の袁紹軍に勝つことができたのです。

烏巣を守っていた淳干ケイは、曹操が攻めてきた時やはり酔っていた為、烏巣を守ることができませんでした。
曹操は彼の顔に『烏巣の酔っ払い』と落書きをさせ、袁紹の元に送り返したといいます。

曹操が押収した袁紹軍の戦利品の中には曹操軍の武将が密かに袁紹と通じていた証拠を示す密書が多数残されていました。
しかし曹操は自分でさえ弱気になっていたのに他の者が不安になって袁紹と通じたのも無理のないことだといってその密書を焼き捨てさせ、そのことを二度と口にしなかったといいます。

この後、曹操は勢いにのり汝南に駐留していた劉備を攻撃します。
しかし、兵力に劣る劉備軍が持ちこたえられるはずもなく、劉備達は荊州の劉表を頼って落ちのびてきます。

さらにその後、袁紹が病死。
袁紹の息子たちが跡継ぎの座をめぐって対立しているところへ曹操が攻撃を開始したため名門袁氏一族は曹操により滅亡させられます。
こうして曹操は北中国一帯を制覇することとなったのです。

官渡の戦いが始まる際に袁紹が陳琳に書かせた檄文が有名です。
それには『曹操の祖父曹騰は悪行の限りをつくした宦官であり、父曹嵩はその養子となり賄賂で官位を得て漢王室を傾けさせ、そのような血筋を引き継いだ曹操は狡猾で残虐非道・・・』とさんざんな悪口が書かれています。
曹操が北中国を統一した際に曹操は皆の前で陳琳にこの檄文を読ませます。
するとこのような悪口が出てきたので臣下達は慌てますが、曹操は自分が頭痛がひどくて、その上袁紹軍が大軍で弱気になっている時にこの檄文を読むと怒りが再燃しそして官渡に勝つことができた、勝てたのは陳琳のこの檄文のおかげだ、しかしそれにしても自分だけじゃなく、父や祖父の悪口まで書くことはなかろう・・・と笑って彼を自分の部下にしたといいます。
怖ろしく器のデカイ男です。

次回は荊州に逃げ込んだ劉備の話です。

お好きなのをどうぞ。
■曹操、やはり只者ではないな。
■それでも曹操は嫌い、またはどちらでもない。
■孟徳サマ、愛してしまいました・・・(///(エ)///)

第42話へ飛ぶ

[ 2005/12/05 23:56 ] 三国志41~50 | TB(0) | CM(3)
三国志


私がここで書いているものは三国志演義を元にした簡単なだいたいのストーリーであり、大幅に省略されています。
第一話から読む場合はクリック
ちゃんとしたものを読みたい方にはこちらをお薦めします。
■三国志演義
■吉川三国志
■北方三国志
■横山三国志(漫画)

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