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三国志88 恩と義の巻 

曹操は脇道を選びました。
部下達は煙が上がっているのは兵がいる証拠、その上何故あえて悪路を選ぶのか?と問うと『孫子の兵法』に『虚なれば実とし、実なればこれを虚とする』とある、諸葛孔明は謀が多いから故意に脇道に煙を立て我が軍を主道に誘導して待ち伏せしているに違いない、自分はその裏をかくのだ・・・と進み始めます。
周りの者はそれを聞くと曹操の深慮にただ感心するのでした。

しかし、この悪路は思っていた以上に険しいものでした。
泥に馬の足がとられ、思うように進めないでいました。
曹操は山があれば切り開き、川があれば橋を渡し、ぬかるみは石を置き葉を敷いて進むのが兵の行軍というものだと兵たちを叱咤激励しながら進ませます。

すると目の前に現れた断崖絶壁。
それを見た曹操はまたまた笑い出します。
ふと笑いをとめて様子を伺いますが、何も起こらないのを見るとまた笑いました。
兵も馬も疲労が限界に達した今、ここで待ち伏せすれば我らを簡単に全滅できたものを・・・そう笑った曹操の目にうつったものは・・・・
やっぱり兵を引き連れた関羽の姿なのでした。
こうなったら死力を尽くして戦うしかない・・・そう覚悟を決めた曹操に部下が言いました。
関羽は傲慢なものには強いが、弱いものには優しい義の男だ、これを利用しない手はない・・・と。
曹操は少し考えると覚悟を決めて関羽に近づいていきました。

久しぶりにあった関羽に曹操が挨拶をすると、関羽は軍師の命を受けてここで丞相を討つべく待っていたのだ・・・と頑なな態度です。
曹操は、昔の恩に免じて見逃してくれないかと率直に頼むと、関羽は確かに丞相には恩を受けたが、顔良、文醜を斬ったことで返したはず・・・とその姿勢を崩しません。
曹操はさらに五関の将を関羽が斬った時も私は追手を送らないばかりか、使者を何度も送って助けた・・・と恩を着せます。
関羽は黙り込んでしまいました。
すると曹操は、では自分はこの首を差し出すから配下の兵達は皆ここまで自分についてきてくれて苦労をかけた、だから彼らだけでも助けて欲しいと泣いて頼みます。
それを見た曹軍の兵たちはみな泣いて跪き関羽に頭を下げるのです。
関羽は黙って下を向くと自軍の兵達に曹軍の包囲を解かせるのでした。

次回、敵将を見逃した関羽の運命は・・・?

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[ 2006/07/23 00:27 ] 三国志81~90 | TB(0) | CM(7)
>ゆーくんまままさん
関羽と曹操の駆け引きでなく、孔明と曹操の駆け引き・・・というところがポイントですね?w
自分の命よりも義を重んじる・・・なかなかできることではありませんね。

>いっしーさん
何度もご訪問ありがとうございます<(_ _)>
私も昔はただ読み進んでいました。
よーく読み返すと分かることってあるんですよね。。。

>NIJOさん
確かに!命をかけて曹操を見逃した関羽にばかり目がいってましたが、恥を捨てて命乞いをできた曹操もやはり大物なのかも。。。

>derskeさん
ここで関羽が曹操を斬っていたら『三国』は成り立ちませんね・・・(;´▽`A``
いやー、でもそうなったらどんな歴史になっていたんでしょう??

>結城さん
関羽は後のことを考えるとどうあっても斬ることはできなかったとうことでしょうか。
敵将を見逃すより、不義といわれることの方が許せない・・・そう考えると関羽のこの行動も分かるような気がします。
[ 2006/07/26 13:15 ] [ 編集 ]
お忙しそうですね…また来ます(>_<)
[ 2006/07/26 12:27 ] [ 編集 ]
『往かれよ曹操殿、過日の恩義お返しいたす』と言ってあっさり通すのが無双クオリティ。

ここで曹操を斬ることは、ifが例えあったとしても、関羽にはどうしても出来なかったんでしょうね。
その帰結『then』には、不義の輩と呼ばれる事が彼の頭の中でよぎったのではないでしょうか
[ 2006/07/25 15:49 ] [ 編集 ]
だと、やはり曹操が一番なのでしょうか?
この場面でも、関羽が斬ってしまっていたら話は終わってしまいます。
潔い態度は、某総裁も見習うべき?
[ 2006/07/25 13:47 ] [ 編集 ]
↑横山光輝版、関羽のセリフ。
いや、これぞ関羽!というシーンですね。
ここで恥を捨てて命乞いが出来てしまう曹操も天晴れ。
[ 2006/07/23 22:15 ] [ 編集 ]
昔はただ読み進んでいましたが、この場面はけっこう名シーンですよねf^_^; 二人の性格がよく出てると思います。。
[ 2006/07/23 20:25 ] [ 編集 ]
大好きな場面の一つです。関羽の性格を知っている曹操と孔明の駆け引きでもあり、また関羽という「忠義」の武将が後世まで親しまれたのもこのシーンあってのことですよね。
[ 2006/07/23 03:51 ] [ 編集 ]
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私がここで書いているものは三国志演義を元にした簡単なだいたいのストーリーであり、大幅に省略されています。
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■三国志演義
■吉川三国志
■北方三国志
■横山三国志(漫画)

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