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三国志87 曹孟徳の逃避行の巻 

『常山の趙子龍だ!』
趙雲は名乗ったかと思うとすぐに兵達に矢の雨を降らせ、自ら曹軍に攻めていきました。
相手が趙雲では勝ち目はありません。
曹軍の兵士達は名前を聞いただけで皆すぐに逃げ出しました。
趙雲はそれを追うかと思いきや、その場でそれをただ見つめていました。
彼は関羽と張飛に手柄を譲るつもりだったのです。

曹軍は疲れていました。
赤壁からずっと逃げ通しです。
寒い中激しい雨が降っており、足場も悪く、兵達は飢えと寒さで疲労は極限に達していました。
誰もが疲れ果て暗い顔でしたが、曹操一人、勝敗は兵家の常だと笑って日頃の態度を崩しませんでした。
雨が上がると、追撃を免れた他の武将達と合流し、寒さと空腹で弱っている兵達のために馬を殺し食料としてふるまいました。

しばらく行くとまた分かれ道に来ました。
曹操は許都への近道である葫芦谷(ころこく)を通る南夷陵を通る道を選び、進み始めました。
葫芦谷の地形を見た曹操は再び笑い出します。
ここに兵を埋伏させておけば疲れ果てた我らを大打撃できるのに、それをしないとは周瑜と孔明の知謀もたいしたことないな・・・と笑ったのです。
先ほど曹操がそう笑うやいなや趙雲の伏兵が現れたことを思い出し、皆が浮かない顔をしていると、またしても伏兵が現れます。
『燕人張飛、ここにあり!』
もちろんそれは待ち伏せしていた張飛の軍なのでした。
そして彼らもいきなり攻めかかってきたのです。
曹軍はまたもや慌てて逃げだしました。
こうして曹操は敗走を重ね、追い詰められていったのです。

しばらくするとまた分かれ道に来ました。
主道は平坦な道で、脇道は華容道を通る道幅が狭い悪路でさらに煙が上がっていました。
煙が上がっているのは兵がいる証拠。
さて、曹操はどっちを選ぶのか・・・?

曹操が素晴らしいと思うのはこのシーンです。
大敗して皆が沈んでいる時でもあえて笑顔の曹操。
彼が笑うのは周瑜と孔明を笑っているのではなく、本当は味方のみんな(と自分)を元気づけるためだとしたら・・・?
自分が落ち込んでいたら皆も暗くなってしまう・・・。
彼のそんなところこそ、上にたつものとして必要なものだと思うのですが・・・。

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[ 2006/07/02 01:19 ] 三国志81~90 | TB(0) | CM(11)
そうそうー、逆境こそその人の本質が現れるというものです。
っていうか、私はつい弱い方の味方をしたくなっちゃうんですよね。。。(^-^;
[ 2006/07/22 23:44 ] [ 編集 ]
この張飛の場面は結構危なかったかもしれませんが…曹操、カッコイイですよねf^_^; 失敗を乗り越えていく感じです。。
[ 2006/07/20 20:11 ] [ 編集 ]
そうなんですー。
ここはいたおさんに一番読んでもらいたかったシーンです。
曹操は冷酷な面もあるけど、自分の部下は大切にしていたと思います。
[ 2006/07/20 00:26 ] [ 編集 ]
亜茶さんが以前に曹操好感度アップといっていた場面はここなんですね。逆境でも笑ってる人って私も大好きです。曹操って実は部下思いなのかな。
[ 2006/07/19 00:36 ] [ 編集 ]
ほんと、ハッタリって必要なんですねぇ・・・。
生まれながらの機転なのかなぁ・・・?
それとも生きているうちに培っていくものなんでしょうか?
そしてそれらも含めた魅力が彼らにはあるんでしょうね。
[ 2006/07/11 14:30 ] [ 編集 ]
なんだな~と思います、曹操は。
いや、前にもコメントさせてもらったとおり、
すごい負け惜しみでもあるんですけれど、
曹操のことだから、当然、自分の発言や態度が
兵の士気に与える影響を考えているに違いないですよね。

「梅林があるぞ」発言もそうですけれど、
群衆を率いるにはハッタリが不可欠。
そこは曹操も劉備も長けていたから、
みんながついてきたのでしょうね~。
[ 2006/07/08 21:16 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2006/07/05 13:59 ] [ 編集 ]
>derskeさん
そうですねー、日本の天皇ってそういう意味ではスゴイですよね、ずっと続いてるんだもん。
中国では2百数十年が限界だとか・・・。

>ゆーくんまままさん
窮地こそその人の本質が出るのでしょうね。
曹丕もある意味並の器ではなかったということでしょうか。
その小説は最初の頃読んだはずなのに残念ながらほとんど記憶にありません(汗)
今読んだらまた違った印象を受けるんでしょうね。

>hitogogo
何で眠れなかったの?
あぁ、夜更かしのくせがついちゃったのね(^-^;
[ 2006/07/04 23:18 ] [ 編集 ]
見に来ました^^;
まだ逃げてるねんね~w
[ 2006/07/04 02:14 ] [ 編集 ]
大将の器は、状況が悪くなったときどう対処するかが最も大切だと思います。その点、曹操はまさに英雄にふさわしい器量の持ち主で、結構負けているのに立ち直りも早いし、負けてから後、自分の領土を大きくしていってますよね。

ところで、陳先生の小説「諸葛孔明」では赤壁からの大敗とき、一番落ち着いていたのが息子の曹丕だったと設定されていましてなるほどなと思いました。彼ならありえそうですもんね。
[ 2006/07/03 22:39 ] [ 編集 ]
その後の歴史を見ればアレですから、
広い国土とはいえ、日本との国民性の違いを感じますネ。
象徴という形ですが天皇家の歴史ってスゴイと思いました。

[ 2006/07/02 23:21 ] [ 編集 ]
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私がここで書いているものは三国志演義を元にした簡単なだいたいのストーリーであり、大幅に省略されています。
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■三国志演義
■吉川三国志
■北方三国志
■横山三国志(漫画)

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