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三国志89 大戦のあと 

208年冬、孫権・劉備連合軍は曹操83万の大軍に歴史に残る勝利をおさめました。
戦場は焦げた死体で埋め尽くされていたといいます。
曹操は関羽の情にすがり、南郡に落ち延びることができました。
長く厳しい逃避行の末に生き延びたのはわずか数十騎余でした。
南郡に辿り着いた曹操は郭嘉が生きていればこのような負け戦にはならなかったのに・・・と嘆いたといいます。
郭嘉はこの前年に病で亡くなっていたのでした。

その頃、夏口では赤壁での大勝利に沸きかえっていました。
しかし誓紙を思えば関羽に凱旋の喜びはなく、待ち受けるのは軍法に照らされた処罰のはずでした。

関羽は陣に戻ると曹操を逃がした罪を告白し、死を請いました。
昔の義に溺れ、曹操だけでなく敵将や兵までも逃した関羽にたいして怒った(ふりをした)孔明は関羽に死罪を申し付けました。
それを聞いた張飛と趙雲が慌てて孔明に許しを請います。
他の将兵たちも孔明に跪き、関羽を許してくれるように頭を下げました。
すると劉備が私たちは桃園で生死を共にすると誓っている、雲長(関羽)は軍法を犯したが、自分たちも昔の誓いに背けない、ここは自分に預けてくれたら後日功績で罪を償わせると孔明に頼みます。
劉備にそう言われたら孔明も許さざるをえません。
こうして関羽の首は繋がりました。
このことによって孔明は劉備の一番の腹心である関羽でさえも軍法を犯せば罰せられるということを皆に知らしめ、尚且つ関羽が曹操に対してもっていた恩を返させたのでした。

こうして三国志でもっとも大きな戦いである赤壁の戦いも終りました。
曹操側の完全な大敗で、あたかも曹操が大変な痛手を受けたかのように思われますが、その後曹操が莫大な費用のかかる銅雀台の建設をそのまま進めていたことから、曹操の財力からして致命的な被害とはいえなかったと考えられています。
しかし実際にどの程度の被害であったかは史書に記載されておらず不明なままですが、これにより曹操は荊州の大半を放棄して南下政策が頓挫せざるをえなくなり、天下はいよいよ三つに分かれることになるのでした。

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[ 2006/07/26 13:33 ] 三国志81~90 | TB(0) | CM(5)

三国志88 恩と義の巻 

曹操は脇道を選びました。
部下達は煙が上がっているのは兵がいる証拠、その上何故あえて悪路を選ぶのか?と問うと『孫子の兵法』に『虚なれば実とし、実なればこれを虚とする』とある、諸葛孔明は謀が多いから故意に脇道に煙を立て我が軍を主道に誘導して待ち伏せしているに違いない、自分はその裏をかくのだ・・・と進み始めます。
周りの者はそれを聞くと曹操の深慮にただ感心するのでした。

しかし、この悪路は思っていた以上に険しいものでした。
泥に馬の足がとられ、思うように進めないでいました。
曹操は山があれば切り開き、川があれば橋を渡し、ぬかるみは石を置き葉を敷いて進むのが兵の行軍というものだと兵たちを叱咤激励しながら進ませます。

すると目の前に現れた断崖絶壁。
それを見た曹操はまたまた笑い出します。
ふと笑いをとめて様子を伺いますが、何も起こらないのを見るとまた笑いました。
兵も馬も疲労が限界に達した今、ここで待ち伏せすれば我らを簡単に全滅できたものを・・・そう笑った曹操の目にうつったものは・・・・
やっぱり兵を引き連れた関羽の姿なのでした。
こうなったら死力を尽くして戦うしかない・・・そう覚悟を決めた曹操に部下が言いました。
関羽は傲慢なものには強いが、弱いものには優しい義の男だ、これを利用しない手はない・・・と。
曹操は少し考えると覚悟を決めて関羽に近づいていきました。

久しぶりにあった関羽に曹操が挨拶をすると、関羽は軍師の命を受けてここで丞相を討つべく待っていたのだ・・・と頑なな態度です。
曹操は、昔の恩に免じて見逃してくれないかと率直に頼むと、関羽は確かに丞相には恩を受けたが、顔良、文醜を斬ったことで返したはず・・・とその姿勢を崩しません。
曹操はさらに五関の将を関羽が斬った時も私は追手を送らないばかりか、使者を何度も送って助けた・・・と恩を着せます。
関羽は黙り込んでしまいました。
すると曹操は、では自分はこの首を差し出すから配下の兵達は皆ここまで自分についてきてくれて苦労をかけた、だから彼らだけでも助けて欲しいと泣いて頼みます。
それを見た曹軍の兵たちはみな泣いて跪き関羽に頭を下げるのです。
関羽は黙って下を向くと自軍の兵達に曹軍の包囲を解かせるのでした。

次回、敵将を見逃した関羽の運命は・・・?

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[ 2006/07/23 00:27 ] 三国志81~90 | TB(0) | CM(7)

恋する爆竹その2(20話一部ネタバレ) 

英雄(イン・シオン)こと殷雄(イン・シオン)、妹の殷姿(イン・ツー)の意味不明な作戦のせいでやたら遠回りしていたけど、やっと呂霞(リュイ・シア)に告白。
そのストレートさが観てるこっちまでドキッとしてしまうほど男らしくて素敵ーーーー♪♪
・・・と思ったのにあえなく玉砕・・・。
それもしょうがない、なんせ恋敵は殷雄派の私でさえクッラクラ来てしまう程の超男前の徐亨(陳坤)。
しかも若くて有能で社長で金持ち・・・ε= (´∞` ) ハァー
頑張れ!殷雄!

しかし楽しいです、このドラマ。
このドラマの更新を楽しみにして毎日生きていますw
でも調べるともっとすごいお人がいるんですよ。
例えばこちら
今日も、四方山ばなし。
このドラマのエンディング曲から挿入歌、ドラマの中で出てきた漢詩まで載ってます。
ドラマのファンの方は必見。
このブログでエンディング曲が『明明很愛你』という曲だということを知りました。
ネットで検索すると結構あちこちで曲が聴けます。
このドラマの為の曲というわけではなく、中国では有名な曲ではないかという印象を受けました。

それにしても毎回思うのは中国語ができたらもっと楽しいんだろうな・・・ということ。
登場人物のセリフ一つ一つが分かったらまた違う楽しみ方ができるにちがいありません。
先ほどのブログの方が『恋する爆竹』の全話あらすじのサイトを紹介してくれてましたが、こちらも全部中国語。
翻訳ソフト使ってもやはり限界があります。
いや、これから見るのだから分からない方がいいんでしょうけど。

全然関係ありませんが、テレビ局のサイトだと思うのですが、中国のテレビ番組をを観ることができました。
http://zhibo.cctv.com/
しかし、もちろん日本語字幕はなく(中国語の字幕がついてるのでリアルタイムではないのかな?)やっぱり中国語が分からないと意味ないのでした。
勉強しなくては・・・。
ちなみにたまたま観た時、なんと『三国演義』をやっていて蒋幹が周瑜に騙されて偽の密書を掴まされるシーンでした。
今だに放映されてるなんてすごいぞ、三国志♪

西太后 大清定刻最後の光芒 


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私は今まで歴史関係の本は小説でないとおもしろくないと思っていました。
だから多少フィクションが混ざっていても小説仕立ての本を好んでいたのです。
この本は小説ではありませんが、そんな私のイメージを払拭してくれるにふさわしいものでした。
この本のおかげで今までGYAO系ドラマを見ていて不思議に思っていたいくつもの疑問が解決されました。

例えば西太后に対する呼び名です。
西太后というのは紫禁城内の西の建物に住む皇太后という意味。
当時東には東太后もおり、東太后が生きている間に彼女と区別するために使われた呼び名らしい。
東太后が亡くなった後は区別する必要がないのでその呼び名は使わなくなったようです。
中国語を勉強し始めたばかりの私の浅い知識では皇太后は中国語で『フォアンタイホウ』。
『康煕王朝』では皇太后はそのように呼ばれていたように思います。
なのに、『西太后の・・・』ではどう聞いてもそうは聞こえなかったのです。
かと言って『西太后』とも聞こえなかった。
だから勝手に他にも呼び名があるんだろうな・・・と思っていました。
しかし、この本によると西太后は宦官や官女には自分のことを『老仏爺様(ラオフォーイエ・仏様)』と呼ばせ、甥の光緒帝には『親爸爸(チンバーバ・実のお父さん)』と呼ばせていたらしい。
そう言われてみれば確かにそう呼んでいました。

その他にも八旗の仕組みや后妃のランク、皇帝の子どもの死亡率など、ドラマを見てきただけでは分からなかった疑問点が解けていきました。

しかし最後にショッキングな話も載っていました。
後に西太后の陵墓は革命軍に荒らされ、一緒に埋められていた金銀財宝だけでなく、遺体から服や下着までもが剥がされ、一説には屍姦を試みた兵士もいたとか・・・。
同時に乾隆帝の墓も暴かれて首を切り落とされたとか・・・。
そういや『ラストエンペラー』でそれを聞いた溥儀がショックを受けるシーンがあったけど、そんなにひどい内容だったとは・・・。

ちなみに西太后は『せいたいごう』でなく、『せいたいこう』と読むのが正しいんだとか。
最後までへー!!な内容でした。
[ 2006/07/11 16:13 ] 歴史系テレビ・本 | TB(0) | CM(5)

恋する爆竹 (双响炮) 

例の如くGYAOシリーズです。
GYAOカテゴリーが作れそう・・・(;´▽`A``
歴史モノじゃないんですが、『西太后の・・・』に出ていた吟児役の劉若英(レネ・リュウ)さんが出演しているのを知ってちょっと気になって見てみました。

『西太后の・・・』では劉若英さんは結婚式当日に無理やり後宮入りさせられることになった女官役。
後宮は任期7年でしかも生きて出られるか分からない世界(粗相があったりすると殺される!)。
しかし彼女はその機転と運で次から次へと降りかかる苦難を乗り越えていく。
確かに頑固で融通のきかない面もあってそれが原因で問題が起こったりもするけど、見ていてもとても好感の持てる役でした。

今回は二話でやっと登場。
舞台はなんと日本。
たった一回で男に孕まされてさらに捨てられた芸者という同情すべき役なんだけど・・・。
やたら『どうもありがとうございました』を連発して髪を触ってばかり・・・というなんだかすっとんだキャラなのです。
主演の殷雄役の胡兵(フービン)さんと結ばれそうな気配もあるんだけど、どうも気が進まない。
だったら相手役の呂霞(陳好)と結ばれて欲しいような気になってくる。。。

胡兵さんという方も初めて知りました。
中国ではモデル・歌手・俳優と超売れっ子で日本の番組にも出演したことがあるんだとか。
最初はなんで中国の俳優さんってこんなに化粧キッツぃんだろう??って思ってたんだけど、いつの間にか見慣れてきて、彼のキャラにとても好感持てるようになりました。
「弱い男」と「強い女」の恋愛模様がテーマのようですが、もちろんこの「弱い男」役。
しかし、例え暴力が嫌いでカンフー映画さえ見なくても彼は心真っ直ぐな人間。
強いものにも向かっていくところがスバラシイ♪
胡兵さんのプロモーション動画も見ましたが・・・このドラマの三枚目キャラの方が私は好きです。

舞台が日本なので日本語もところどころ出てきます。
全然聞き取れないような日本語だったり、明らかに日本語の使い方が間違っていたりして、それも日本人にとっては楽しいところ。
殷雄とその妹がやる『天下一はさみ体操』も笑えます。

舞台は日本からまたどこぞへ移動するらしい。
今後の展開が楽しみです♪

三国志87 曹孟徳の逃避行の巻 

『常山の趙子龍だ!』
趙雲は名乗ったかと思うとすぐに兵達に矢の雨を降らせ、自ら曹軍に攻めていきました。
相手が趙雲では勝ち目はありません。
曹軍の兵士達は名前を聞いただけで皆すぐに逃げ出しました。
趙雲はそれを追うかと思いきや、その場でそれをただ見つめていました。
彼は関羽と張飛に手柄を譲るつもりだったのです。

曹軍は疲れていました。
赤壁からずっと逃げ通しです。
寒い中激しい雨が降っており、足場も悪く、兵達は飢えと寒さで疲労は極限に達していました。
誰もが疲れ果て暗い顔でしたが、曹操一人、勝敗は兵家の常だと笑って日頃の態度を崩しませんでした。
雨が上がると、追撃を免れた他の武将達と合流し、寒さと空腹で弱っている兵達のために馬を殺し食料としてふるまいました。

しばらく行くとまた分かれ道に来ました。
曹操は許都への近道である葫芦谷(ころこく)を通る南夷陵を通る道を選び、進み始めました。
葫芦谷の地形を見た曹操は再び笑い出します。
ここに兵を埋伏させておけば疲れ果てた我らを大打撃できるのに、それをしないとは周瑜と孔明の知謀もたいしたことないな・・・と笑ったのです。
先ほど曹操がそう笑うやいなや趙雲の伏兵が現れたことを思い出し、皆が浮かない顔をしていると、またしても伏兵が現れます。
『燕人張飛、ここにあり!』
もちろんそれは待ち伏せしていた張飛の軍なのでした。
そして彼らもいきなり攻めかかってきたのです。
曹軍はまたもや慌てて逃げだしました。
こうして曹操は敗走を重ね、追い詰められていったのです。

しばらくするとまた分かれ道に来ました。
主道は平坦な道で、脇道は華容道を通る道幅が狭い悪路でさらに煙が上がっていました。
煙が上がっているのは兵がいる証拠。
さて、曹操はどっちを選ぶのか・・・?

曹操が素晴らしいと思うのはこのシーンです。
大敗して皆が沈んでいる時でもあえて笑顔の曹操。
彼が笑うのは周瑜と孔明を笑っているのではなく、本当は味方のみんな(と自分)を元気づけるためだとしたら・・・?
自分が落ち込んでいたら皆も暗くなってしまう・・・。
彼のそんなところこそ、上にたつものとして必要なものだと思うのですが・・・。

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[ 2006/07/02 01:19 ] 三国志81~90 | TB(0) | CM(11)
三国志


私がここで書いているものは三国志演義を元にした簡単なだいたいのストーリーであり、大幅に省略されています。
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ちゃんとしたものを読みたい方にはこちらをお薦めします。
■三国志演義
■吉川三国志
■北方三国志
■横山三国志(漫画)

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