趙雲から曹操が五十万の軍で荊州を攻めていると聞いた劉備は慌てふためきました。
彼はそれまでの堕落していた日々から一瞬で目が覚め、すぐに荊州に戻らなくてはと考えました。
しかし、妻となった孫夫人は呉国太が大変かわいがっており、一緒に呉を離れることは許してもらえそうにありません。
彼が荊州に戻るということは孫夫人との別れを意味していましたが、荊州やそこで待っている人のことを考えると妻と別れて戻るしかないのでした。
しかし、その話を聞いた孫夫人は愛する夫と離れることはできないと、祖国や呉国太と別れて劉備についていくことを決めるのです。
こうして孔明の策により、趙雲は劉備を夫人ごと荊州に戻す決意をさせることに成功したのです。
劉備と孫夫人は元旦になるのを待ちました。
この日は宴席が設けられ、皆酒を飲んで油断しており、なおかつ新年の挨拶周りだといって城を抜け出すチャンスでもあったのです。
呉国太に新年の挨拶をすませた二人は何気ない顔で城を抜け出し、そのまま真っすぐ荊州へ向かいました。
劉備達が抜け出したことを酒に酔って寝ていた孫権が知ったのはその日の夕方になってからでした。
孫権は大変怒り、すぐに追手をさしむけました。
追手の猛追に劉備達はすぐに追いつかれてしまいます。
しかも別方向からは周瑜の差し向けた軍までせまってくるではありませんか。
もう終わりだ・・・そう覚悟を決めた劉備達はふと孔明の三つ目の袋のことを思い出し、開けてみました。
それを読んだ劉備はすぐに孫夫人に実はこの結婚は孫権が妹を思ってのことでなく、荊州を手に入れるために企んだ美人計だったのだと打ち明けます。
それを知っていながらも命がけで呉にやってきて自分と結婚した劉備に夫人はますます愛を感じるのでした。
さて、孔明のこの策はどういう結果を生みだすのか。。。
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